
山武市雨坪にある東源寺の不動堂に奉納された絵馬です。牛若丸(後の源義経)が鞍馬山の天狗から兵法の奥義を授かった場面を描いています。絵馬の右下には「石田氏」、牛若丸が書きつけている巻物部分には、「弘化丙午春三月」「直忠」と書かれており、最後に「臨斎」「直印」と押印されています。石田氏は下布田の名主で、弘化丙午年(弘化3年 1846年)三月に絵馬を奉納しています。
また絵の作者は、東金市岩崎出身の飯田林斎(1821~1869年)(名は直忠、号は林斎)で、絵馬は奉納年から林斎が20代半ば頃のものと考えられます。他の作品としては、晩年の明治2年(1869年)にお茶の製造工程を描いた「東嘉園画巻」(東金市指定文化財)などがあります。
地域の絵師による作品であり、当時の町民文化の様子を知るうえでの貴重な資料といえます。