真行寺村と下大蔵村との村境界をめぐる争いに寛永10年(1633年)に寺社奉行堀式部らにより下された裁許状(判決書)である。
表には、境界を明示した絵図があり、裏面は
上総国下大蔵村と真行寺村
野論之事真行寺村
依理運此絵図加印判之筋
境ニ相定者也
(上総国下大蔵村と真行寺村野論之事、理運ニ依リ此絵図ニ印判ヲ加フルノ筋ヲ境ニ相定ムル者也)
とあり、堀式部ら6人の署名と捺印がある。
江戸時代には村の境界や用水をめぐる争論が多く、従って裁許状も多いが、この裁許状は本市において最も古いもののひとつである。
所在地 : 歴史民俗資料館
指定日 : 2002年3月25日