総高188センチメートル、基礎から宝珠に至るまで完全な形で残っています。この種の念仏塔は、山武地域内には他に例がなく、造立年代も18世紀の初頭のもので、貴重な石造文化財といえます。
塔身の中央部を彫りくぼめて、その中に大日如来像を端正に陽刻しています。この塔を造立した斎念仏講(食事をともなった念仏講)の主尊は、大日如来であったと思われます。
なお、塔身の四面には、地元山室村を正面に、現在の山武市、横芝光町、芝山町に属する当時の村むら合計46か村が刻みこまれています。
所在地 : 山武市松尾町山室
指定日 : 1980年7月24日