祭神は大那持命(おおなむちのみこと)、大日霊貴命(おおひるめむちのみこと)の2神で、延元2年(1337)に讃岐国金刀比羅大神を奉勧、遷所したものと伝えられています。
12座6曲からなる神楽は、寛文5年(1665)に本殿が再建されたのを記念して奉納され、以来伝承されてきました。過去二百十日の鎮風祭にあたる9月1日に奉納されてきましたが、現在は農作業の安全と五穀豊穣、氏子の安全を祈願して、8月の第1日曜日に行われています。
また、10月10日の例大祭には、神輿の渡御を行う年もある他、毎月10日には市が立ち近在の人たちの人気を呼んでいます。
奉納神楽
第一座 | 「露払」 神楽に際し、災いが起こらない様、四方を浄める舞。 |
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第二座 | 「天鈿女命」 鈴を鳴らしながら口上を述べ、四方を浄める舞。 |
第三座 | 「三方荒神」 荒神様が槍で四方を浄める舞。 |
第四座 | 「春日の舞」 ※ |
第五座 | 「鯛釣の舞」 恵比寿が下男のひょっとこを連れて釣りに興じる舞。 |
第六座 | 「八幡大神」 ※ |
第七座 | 「鬼神」 鬼が汐吹をいじめている所に、春日様が出て来て鬼を戒める舞。 |
第八座 | 「田の神」 田の神様が五穀豊穣を祈願して、田植えの祭事を表す舞。 |
第九座 | 「神功皇后」 赤子を行水につけあやす舞。 |
第十座 | 「耕田の舞」 二人のひょっとこが狐にだまされ、春日様に助けられる舞。 |
第十一座 | 「岩戸の舞」 ※ |
第十二座 | 「注連切」 素戔鳴尊が八岐大蛇を退治する様の口上を述べ、注連縄を切る舞。 |
※印は現在演じられていない。
所在地 : 山武市松尾町八田
指定日 : 1996年4月15日