不動塚古墳は作田川流域の左岸台地上に位置している板附古墳群(総数28基・前方後円墳3基・円墳23基・方墳2基)に含まれ、全長63メートル、前方端及び後円墳30メートル、墳丘高8.8メートルの前方後円墳です。古墳群中では、西ノ台古墳(前方後円墳 全長90メートル)につぐ規模を有しています。
昭和18年、21年、22年に調査が実施されたとありますが、詳細は不明です。昭和26年に日本大学教授軽部慈恩氏により本格的な学術調査が行われました。横穴式石室(石材凝灰質泥岩)を有し、青色ガラス小玉、鉄鋲片、鉄鏃片、コハク製棗玉、耳環、人骨等が検出されています。また石室側面には、人物及び馬の陰刻が施されていたとされます。
不動塚古墳は境川流域及び作田川流域の古墳の性格を示している重要な古墳と言えます。
所在地 : 山武市板附
指定日 : 1973年7月19日