山武市歴史民俗資料館は、昭和47年3月に伊藤左千夫の生家の敷地に建設された。
ここには、牛乳搾取業を営む傍ら、歌人・小説家として、明治から大正初期にかけて近代文学史上に大きな足跡を残した、伊藤左千夫の生活用具・茶道具等の遺品、歌稿・色紙・短冊等の書跡、左千夫から歌人・文人に宛てた葉書・絵はがき・手紙、或いは歌人・作家等から左千夫宛てに出された書簡類、青少年期に学んだ書物や文学に精進した時期に参考にした書籍類、左千夫が発表した作品や、諸家の左千夫研究の刊行物等々が蒐集・整理・保存され、目録も作成中である。所蔵品の一部は常時資料館に展示されている。
これらの所蔵品はどれも、左千夫の生活と文学、明治期の文人間の交流、明治・大正文学を解明するための貴重な研究資料である。
所在地 : 歴史民俗資料館
指定日 : 1973年7月19日