災害が起こった際に、自分や家族を守るために防災の「知識」がとても重要です。
また、実際の災害が発生した際にその知識を生かせるように、普段の生活の中でイメージしておくことも大切です。
いざというときのためにも、備蓄や避難訓練など、できることを日ごろからコツコツと進めましょう。
このページでは知っておくと役立つ防災の豆知識を紹介します。
洗い物を減らす方法
災害時には水の使用に制限が掛けられることがあります。
節水のために食器などの洗い物を減らす方法が大切です。具体的には次の方法が役立ちます。
- 食器をラップで覆う。
食器をラップで覆ってから食品を盛り付けましょう。食べ終わった後はラップをはがすだけで食器洗いの必要がなくなります。
- 食材を切るのにキッチンバサミを使う。
キッチンバサミを使えばまな板を使わずに食材を切ることができ、その分洗い物が減ります。
停電時にも井戸水を使えるようにする
ご自宅等で上水道の水だけでなく井戸水を使われている方もいらっしゃるかと思います。
災害時になんらかの都合で上水道が使えなくなった場合、井戸水が使えるとても便利です。しかし、現在主流である電動式の井戸ポンプは井戸からの水を汲み上げるのに電気を使っているので、停電時には動かすことができません。
そんな時、家庭用発電機があれば井戸ポンプを稼働させることができます。
ただし、どんな発電機でも稼働させられるというわけではありませんので、家庭用発電機を準備される場合は以下のポイントに注意しましょう。
- 発電機の発電量は十分なものか
井戸ポンプをしっかりと動作させるためには発電機の発電量が井戸ポンプの需要を十分に満たしている必要があります。
十分な発電量があるかどうかを確かめるためには、井戸ポンプの定格消費電力をチェックしましょう。電動井戸ポンプの定格消費電力の4倍以上のパワーがある発電機が良いとされています。
- 周波数は適正か
井戸ポンプを発電機で稼働させるためには井戸ポンプの周波数に合った発電機を用意する必要があります。周波数が合わない発電機を使用すると井戸ポンプの故障の原因にもなるため、事前に確認しておきましょう。
また、発電量や周波数が適正な家庭用発電機を使用する場合でも以下のポイントに気をつけて使用しましょう。
- 屋外で使用する
発電機は屋外で使用しましょう。発電機の排気ガスには一酸化炭素が含まれており、屋内で使用すると一酸化炭素中毒を引き起こす恐れがあります。また、屋外での使用でも排気ガスが屋内に流入しないように注意してください。
- 稼働している発電機の周囲には物を置かない。
稼働している発電機は熱くなります。燃えやすいものが近くにあると発火する可能性があるので発電機の周囲には物を置かないようにしましょう。
その他、家庭用発電機を災害時に備えて準備しておくことは様々なメリットがあります。
下記リンクに災害時の家庭用発電機のメリットについてまとめておりますので、参考にしてください。
災害時、発電機で色々な電気器具が使えますよ!! [PDF形式/427.6KB]
停電時にも明かりを確保する
災害時に停電する場合に備えて、明かりを確保する必要があります。
次の方法を使えば停電していても部屋を明るくすることができます。
- 水を入れたペットボトルと懐中電灯を組み合わせる。
災害時の備えとして懐中電灯を備えている方は多くいらっしゃると思いますが、懐中電灯だけでは部屋全体を明るくすることは難しい ものです。
しかし、上向きにおいた懐中電灯のうえに、水を入れたペットボトルを重ね置くだけでペットボトル内で水が光を反射し、部屋全体を明るく照らしてくれます。
- 簡易的なランタンを作る。
家庭にあるちょっとした材料を使うことで簡単なランタンを作ることができます。
例えばツナ缶(オイル漬けのもの)に穴を開け、ティッシュペーパーをこより状にしたものを差し込み、ティッシュペーパーに油が染み込むのを待って火を付ければ数十分程度は火を保つことができます。
火が消えた後のツナ缶は食用にもできますので、ツナ缶を備えておけば非常食と明かりの材料を同時にそろえることができます。
※ツナ缶のランプのような裸火は震災の直後には使用しないでください。震災直後は粉塵などが飛散し、大変燃えやすい状態になっています。裸火の光源を使用するのは辺りが落ち着いてからにしましょう。
- 家の動線に蓄光のシールを貼る
部屋の出入り口や階段、ドアノブの周辺などに蓄光のシールを貼っておくことで暗闇の中でも目印になります。
自宅であっても突然停電になるとどこに何があるかわからず手探りで避難しなければなりません。
そんな時に蓄光シールを自宅の各所に貼っておくことでスムーズな避難をすることができるようになります。
備えておくと便利なもの
- 風呂敷や大きめのハンカチなどの布
風呂敷や大きめのハンカチなどの布は災害時の様々なものの代用品として使うことができます。
骨折や捻挫をした際には、応急処置として患部に布で棒などを固定することで簡易的なギプスの役割を果たします。
ほかにも頭に被って身を守る防災頭巾としての使用や、口回りを覆うことでマスクの代わりとしても使えます。
- レインコート
レインコートは雨の時以外にも、寒さや風・ホコリなど様々なものから体を守るのに便利です。
透けない素材のレインコートであれば、目隠しにもなります。
100円ショップでも販売されているため大きめのサイズを家族の人数分そろえておくと安心です。
- 小銭
キャッシュレス決済が普及し、現金を持ち歩かないといった人も増えていますが、災害時には停電等の影響でキャッシュレス決済ができなくなる可能性があります。
そういった事態を想定して日ごろからある程度の現金、それも小銭を多めに準備しておくのが良いでしょう。