ダニ媒介感染症について
ダニ媒介感染症とは、病原体を保有するダニに咬まれることによって起こる感染症のことです。
「マダニ」は、クリミア・コンゴ出血熱、回帰熱、日本紅斑熱、ダニ媒介性脳炎、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などの病気の原因となる病原体を保有していることがあり、咬まれることでこれらの病気に感染することがあります。
草むらや藪の中などの「マダニ」が多く生息する場所に入る際は注意しましょう。
ダニ媒介感染症の予防
人から人へは感染しません。
マダニに咬まれないようにすることが重要です。
特に、マダニの活動が盛んになる春から秋にかけては、マダニに咬まれる危険性が高くなるため、マダニが多く生息する場所に入るときには、長袖・長ズボンを着用するなどして肌の露出を少なくするようにしましょう。明るい色の服はマダニがついているか確認がしやすくなります。
また、虫よけ剤は「ディー ト」や「イカリジン」を成分とした忌避剤が市販されており、服の上から使用できるものもあります。製品の用法・用量や使用上の注意を守って使用しましょう。
マダニが多く生息する場所から帰ったら、入浴するなどしてマダニに咬まれていないか確認しましょう。
マダニに咬まれたときは
マダニに咬まれているときは、無理に引き抜こうとするとマダニの一部が皮膚内に残って化膿したり、マダニの体液を逆流させてしまったりする恐れがありますので、医療機関で処置(マダニの除去、洗浄など)をしてもらいましょう。
また、マダニに咬まれた後、数週間程度は体調の変化に注意し、発熱等の症状が認められた場合は医療機関で診察を受けてください。