猫は、犬と同じく古くから人間と生活を共にしてきたパートナーです。
かつては、大事な穀物や書物をネズミなどの害獣から守るハンターとしての役割が中心でしたが、今では生活に潤いをもたらす伴侶動物としての役割が中心となっています。
そうした変化などにより、猫の飼い主に求められるルールやマナーも時代とともに変化してきています。
猫を飼っている方は、猫と人とが共に安心して快適に暮らせるように、今の時代に則したルールとマナーを守りましょう。
猫の屋内飼育のすすめ
猫にとって、屋外は交通事故や感染症、猫同士のケンカなど危険がいっぱいです。また、フン尿などが他人の迷惑となって、近隣トラブルに発展することもあります。猫を屋内で飼えばこれらのことを防ぐことができます。
猫が好きな人、猫が苦手な人、そして猫自身がストレスなく暮らせるように、猫の屋内飼育に努めましょう。
千葉県では条例により、猫の室内飼育に努めることが明記されています。
屋内飼育のメリット
- 交通事故を防止できる・・・外に出る猫の死亡原因の第一位が交通事故です。大事な猫の命を守りましょう。
- ケガや伝染病になりにくく、長生きできる・・・外に出る猫は、飼い主のいない猫(のら猫)とケンカなどをしてケガをするだけでなく、感染症にかかる恐れがあります。
- 行方不明にならない・・・外に出る猫は事故や迷子、ケンカなどにより帰れなくなる恐れがあります。また、近所に新しい餌場を見つけ、戻らない場合もあります。
- 周辺への迷惑を防止できる・・・フン尿や鳴き声など猫にとっては当たり前の行動ですが、他人の迷惑となることがあります。
繁殖制限の実施
生まれてくる子猫の命に責任が持てない場合は、不妊手術、去勢手術、オスとメスの分別飼育など、繁殖を制限する措置を実施しましょう。
『屋内で1匹の猫を飼育しているだけだから大丈夫』と思っていても、発情期にパートナーを求めて脱走してしまうことがあるため注意が必要です。
猫は、交尾すればほぼ確実に妊娠するという非常に繁殖力の高い動物です。
メス猫は1歳を待たずに出産が可能になります。栄養状態がいいと年4回の出産が可能といわれています。
また、猫は多産で、1度に平均4匹程度、多いと10匹以上産むこともあるそうです。
つまり、1組のオス猫とメス猫が、数年で数十匹、数百匹にまで増えてしまう計算になります。
所有者の明示
飼い猫に所有者の明示を行うことは、盗難を防止するとともに、迷子になった猫や非常災害時に見失った飼い猫の発見を容易にする効果があります。
所有者明示の方法としては、首輪、名札、マイクロチップなどの方法があります。
猫の首輪は、何かに引っかかったときに首が締まらないよう簡単に外れる構造になっていることが多いため、可能な限りマイクロチップなど脱落のおそれが低い器具を併用するようにしましょう。
マイクロチップについての詳細は、下のページもご参照ください。
猫を捨てることは犯罪です!
猫を捨てることは「動物の愛護及び管理に関する法律」第44条によって禁止されています。
終生、愛情と責任を持って飼育しましょう。
動物虐待・遺棄
- 1年以下の懲役または、100万円以下の罰金
動物殺傷
- 5年以下の懲役または、500万円以下の罰金
※やむを得ない事情により飼えなくなった場合は、新しい飼い主を探してください。動物愛護センターでは新しい飼い主探しをお手伝いしています。
- 千葉県動物愛護センター【連絡先】0476-93-5711