像高57.1センチメートル、臂張37センチメートル、膝張44.2センチメートルで、ヒノキ材の寄木造である。内ぐりをほどこし、玉眼をいれる。体の部分は漆箔とし、衣にはベンガラを塗っている。
この像は通肩の衣をゆるやかにまとい、禅定印を結んで坐る。衣の裾は台座に長く垂れる、このような法衣垂下式の姿は、鎌倉時代後半期以降に鎌倉を中心に流行し、宋朝風彫刻によく見られる特色の一つである。
おだやかで親しみのある面貌、ふくらみのある肉身表現は鎌倉時代後期の運慶派の彫刻に通ずるものがある。
制作年代は鎌倉時代末期ないしは室町時代前期を降らないと考えられ、宋朝風彫刻の展開を考えるうえで、貴重な資料である。
所在地 : 山武市川崎
指定日 : 1980年2月22日
木造釈迦如来坐像
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- 2020年2月17日
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