五所神社本殿
五所神社は、承安2年(1172)年創建とされています。地元の領主、地頭らから崇敬されており、永仁年間には、領主遠山氏より掛仏の寄進を受けています。現在の本殿の建立年代は正確には分かっていませんが、様式等から江戸時代中期と考えられます。桃山時代からの作風が強く残る社殿は、五間×二間、千鳥破風、栩葺きの入母屋造りとなっています。中心となる身舎は数多くの彫り物で装飾され、色彩が施されています。
※栩葺き(とちぶき) 栩板(とちいた)と呼ばれる、厚さ1から3センチメートル、幅9から15センチメートル、長さ約30センチメートルの板を使って葺く板葺きを指します。
所在地 : 山武市蓮沼イ
指定日 : 1954年3月31日