地域において、少子高齢化や人口減少、厳しい社会情勢の環境変化などにより社会構造が大きく変転し、市民の暮らしをめぐって従来の考え方や手法では解決できない新しい課題が増えてきています。各地域が有する課題は、それぞれ異なり、住民のニーズも多様化、複雑化する中で、行政が市全域を一律に対応していくことは、きわめて困難な状況になってきています。地域の課題は、地域のことをよく知る住民が、地域の特性に応じて主体的に取り組み、行政がその取り組みを支援することにより、地域への愛情や誇りが深まり、住んでいて良かったと思え、住みよい地域コミュニティの形成と活力あふれる地域の創造につながっていきます。こうした「市民力」、「地域力」を今まで以上に発揮できる環境を整えることにより、市民協働手法による地域自治の推進を図っていきます。
- 「地域まちづくり協議会」設立ガイドライン(概要リーフレット)[PDF形式/873.69KB]
- 地域まちづくり協議会設立に向けたガイドライン (令和7年4月1日改訂)[PDF形式/835.11KB]
地域まちづくり協議会のシステム
「地域まちづくり協議会」は、これまでの地域団体(地縁団体・市民活動団体・事業者等)と市の各部局の分野別の関係に加え、地域と市が協働で地域課題の解決に向け、総合的に取り組むための関係(ネットワーク)をつくり市民主体でのまちづくり活動を実施していくものです。地域でさまざまに活動している多様な団体と個人がつながり、地域みんなの知恵と行動力が結集されることが必要です。つながることによって、住民どうしの顔見知りの関係が広がり、そこから生まれる未来のこども達への希望や生きがい、活力を手に、より良い地域づくりへの可能性を広げることができます。そして、人と人、人と地域資源、あるいは地域資源同士が連携することで新たな地域コミュニティの価値を生み出し、地域の発展へとつながっていきます。
地域の住民が主役です!
地域まちづくり協議会の取り組みは、仕組みをつくればうまくいくというものではありません。地域住民が地域のことを話し合い、豊かな地域資源を活かした地域活動を今よりもっと活発にすることで、地域の思いや願いを形にする事へとつながっていきます。これは、日頃の地域住民や団体とのつながりがあってこそ成り立つものです。地域住民が主役となって、地域コミュニティを活性化していく事が大切です。
全市一斉の取り組みではありません
地域まちづくり協議会の取り組みは、地域で「よし、やってみよう」という声があり、地域のみなさんが主体となって、十分に話し合いながら進めていくものです。そのため、地域によって、進め方やスピードは異なります。地域の特性に応じて、段階的に進めていく事が大切です。
取り組みへの支援
地域まちづくり協議会の設立から活動の実施まで、各地域の個性を生かしたまちづくりができるよう、地域の課題解決に向けて、相談を受けたり助言をしたりしながら地域の取り組みを積極的に支援していきます。
補助金等による支援
市は、地域まちづくりモデル事業や地域まちづくり協議会の設立に向けた取り組みや活動に対して、話し合いの場のコーディネートや補助金の交付、市民協働講座等による地域人材の育成、情報の提供など、取り組みの段階に応じた支援をしていきます。
取り組みを考えてみませんか?
地域まちづくり協議会の考え方や設立、運営などについて、より多くの市民のみなさんと議論を深めていくために、小学校区単位での地域まちづくりモデル事業の説明を順次行っていきます。
地域フォーラムや出前講座
各種団体等の依頼により実施します。地域まちづくり協議会の説明のほかにも、活発な先進地域の事例紹介や、地域フォーラムや出前講座、各種団体との意見交換会もコーディネートしていきます。
地域まちづくりモデル事業補助金
市では、地域まちづくり活動を効果的に推進するため、区及び自治会その他の住民自治組織が、地縁による団体等と連携して、地域の課題解決に取り組む事業で、他の地域のモデルとなる事業に対し、予算の範囲内において補助金を交付しています。
また、補助対象として、地域の公共的・公益的課題解決に取り組む「地域まちづくり協議会」の設立事業も含まれます。
- 地域まちづくりモデル事業補助金交付要綱 [PDF形式/180.23KB]
- 地域まちづくりモデル事業補助金交付申請書等(様式)[WORD形式/35.98KB]
地域まちづくり協議会
市内には、現在3団体のまちづくり協議会が設立されています。
・蓮沼むらづくり協議会
・山武西まちづくり協議会
・緑海まちづくり協議会