地下水調査について
市に隣接する地域の井戸原水でPFOS及びPFOAが暫定指針値(50ng/L)を超過したことが確認されました。このことを受け、本市での影響範囲を確認するため、超過地点周辺地域の地下水の水質調査を実施しています。
この度、調査結果が取りまとまりましたのでお知らせいたします。
調査概要は次のとおりです。
- 調査日(採水日)
令和6年11月30日(土)から令和7年1月9日(木)まで - 調査地点
板中新田、板川、松尾町山室、松尾町中台地先の各一部 -
調査結果(令和7年1月24日時点)
◆調査実施井戸…………………………52本
◆暫定指針値超過が確認された井戸…24本
測定値 (ng/L) |
暫定指針値(50ng/L)以下 | 51~250ng/L |
251~500ng/L |
501~750ng/L |
751~1000ng/L |
1001~ |
測定箇所数 | 28 | 15 | 2 | 3 | 2 | 2 |
井戸所有者への結果連絡
- 暫定指針値を超過した井戸所有者
戸別に訪問のうえ、調査結果の説明及び飲用指導 、浄水器の補助制度についての説明を実施しています。 - 暫定指針値 以下 の井戸所有者
調査結果を郵送しています。
今後の対応
今回実施した地下水調査結果を踏まえ、暫定指針値を超過した地点からの影響範囲を把握するための追加調査の実施や浄水器補助事業の実施を予定しています。
(参考)
PFOS・PFOAとは
有機フッ素化合物であるペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)とペルフルオロオクタン酸(PFOA)は、環境中で分解されにくく、高い蓄積性があることから、国内では、PFOS、PFOAはいずれも既に製造・輸入等が原則禁止されています。(PFOSは平成22年(2010年)、PFOAは令和3年(2021年))
【主な用途】
PFOS:半導体用反射防止剤・レジスト、金属メッキ処理剤、泡消火薬剤 等
PFOA:フッ素ポリマー加工助剤、界面活性剤 等
PFOS及びPFOAの基準等
国は令和2年5月28日、PFOS及びPFOAを人の健康の保護に関する要監視項目(注1)に位置付け、公共用水域及び地下水における指針値(暫定)を1リットルあたり50ナノグラム(50ng/L、PFOSとPFOAの合計値)以下に定めました。
注1:人の健康の保護に関連する物質ではあるが、公共用水域等における検出状況等からみて、現時点では直ちに環境基準項目とせず、引き続き知見の集積に努めるべきと判断された物質
人の健康への影響
環境省・PFAS に対する総合戦略検討専門家会議によると、PFOS、PFOA の摂取が主たる要因とみられる個人の健康被害が発生したという事例は、国内において確認されていないとのことですが、最新の科学的知見に基づき、暫定目標値の取扱いについて、専門家による検討が進めてられています。