去る4月19日に執行された市長選挙におきまして、市民の皆様をはじめ多くの方々から温かいご支援とご厚情を賜り、山武市政の重責を担わせていただくこととなりました。
就任以来、市民の皆様から寄せられた期待の大きさと、その責任の重さを日々実感しております。
山武市は市制施行20周年という大きな節目を迎えました。平成の大合併により誕生した本市は、歴代市長をはじめ多くの先人のご尽力によって今日の礎が築かれてまいりました。
初代市長は「行政は集中、コミュニティは分散」の理念のもと、新市の基盤づくりに尽力されました。また、前市長は人口減少対策を市政運営の中心に据え、市総合計画に反映させながら各種施策を推進されてこられました。そのご功績に対し、心から敬意と感謝を申し上げます。
私は、行政運営とは「継続」と「改新」の積み重ねであると考えております。先人たちが築いてきた成果や伝統はしっかりと継承しながらも、時代の変化に対応するために必要な改革には果敢に挑戦してまいります。
守るべきものは守り、変えるべきものは変える。その姿勢で新たに誇りある山武市の未来を切り拓いてまいります。
私はこれまで県議会議員として、市民の皆様の声に耳を傾ける「現場主義」を信条に活動してまいりました。地域の課題は現場にあり、その解決策もまた現場にあります。
これからは市政のかじ取り役として、さらに市民の皆様に近い立場で声を伺い、一人ひとりの思いを市政に反映させてまいります。
私が選挙において掲げた「ちから強い山武市」の実現に向け、6つの基本方針を市政運営の柱として取り組んでまいります。
第一は、医療・福祉・教育環境の充実です。安心して子どもを産み育てられる環境づくり、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らせる地域包括ケアの推進、教育環境の充実など、人にやさしいまちづくりを進めてまいります。
第二は、防災・減災・防犯対策の強化です。近年頻発する自然災害への備えを強化するとともに、防犯カメラの設置に向けた補助制度等、防犯体制の強化を図り、市民の命と財産を守る安全・安心なまちづくりを進めてまいります。
第三は、商工業・農林水産業・観光業の振興です。本市の基幹産業である農業のさらなる発展を図るとともに、商工業の活性化、地域資源を活用した観光振興により、地域経済の活力向上を目指してまいります。
第四は、市内の観光ポテンシャルを最大限に引き出す取組です。海・山・里がそろう本市の豊かな自然環境や歴史・文化資源を磨き上げ、交流人口の拡大と地域の魅力発信につなげてまいります。
第五は、社会資本の整備・充実による生活環境の向上です。道路や公共施設などのインフラ整備を計画的に進め、市民生活の利便性向上と地域の発展を支える基盤づくりに取り組んでまいります。
第六は、柔軟で機能的な行政運営と持続可能な財政構造の確立です。行政のデジタル化を推進し、市民サービスの向上と業務の効率化を図るとともに、健全な財政運営に努めてまいります。
現在、本市では令和9年度から始まる第4次総合計画の策定を進めております。私は、この6つの基本方針を総合計画にしっかりと反映させ、将来を見据えた戦略的なまちづくりを進めてまいります。
一方で、本市の財政状況は決して楽観できるものではありません。人口減少や少子高齢化が進む中、限られた財源で最大の効果を生み出すことが求められています。そのため、近隣自治体との広域連携を積極的に推進し、行政サービスの効率化や共同化を図りながら、持続可能な行政運営を実現してまいります。
また、現在進められている成田空港の機能強化やエアポートシティ構想は、本市にとって大きな飛躍の機会であると考えております。航空機騒音対策を十分に講じることを前提に、産業用地の整備、企業誘致、観光振興などに取り組み、空港効果を本市全体の発展につなげてまいります。
人口減少社会において、これまでのような量的拡大だけを追い求める時代ではありません。重要なのは、市民一人ひとりが豊かさを実感し、誇りを持って暮らせる地域をつくることです。
本市には豊かな自然、温かな地域コミュニティ、歴史と文化という大きな財産があります。これらを最大限に活かしながら、持続可能で魅力あるまちづくりを進めてまいります。
市民の皆様と力を合わせ、「未来をまもる。未来をつくる。」その決意のもと、先頭に立って汗をかき、全力で市政運営に取り組む覚悟であります。
最後に、議会と執行部は車の両輪であります。市民福祉・生活の向上という共通の目標に向け、議員の皆様のご理解とご協力を賜りながら、市民誰もが誇りを持てる「ちから強い山武市」の実現に全力を尽くすことをお誓い申し上げ、私の所信表明といたします。
施政方針(令和8年山武市議会第2回定例会)
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- 【更新日】2026年6月5日
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