令和8年第1回市議会定例会の開催に当たりまして、議員各位におかれましては、ご出席をいただきまして、誠にありがとうございます。
また、日頃から、市政の発展、市民福祉の向上にご尽力をいただいておりますことに、厚くお礼を申し上げます。
立春から10日ほどが過ぎ、寒さの中にも、日差しのやわらかさが感じられるなど、徐々に春の訪れが感じられるようになってまいりました。
年明け以降、本市を含む関東から九州の太平洋側では晴天が続き、空気が乾燥するとともに、記録的な少雨によって、一時的に、貯水率が0%になったダムもあったと聞いています。片や、本州の日本海側や東北地方では大雪が続き、雪の重みで建物が倒壊したり、除雪作業中に水路に流されるなどして、多くの方が犠牲になられております。お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、今でもご不便な生活が強いられている皆様にお見舞いを申し上げます。
そして、去る2月8日、日曜日には、真冬では36年ぶりとなる第51回衆議院議員総選挙が執行されました。今回の衆院選は、事実上の選挙戦が始まった1月23日の解散から投開票日まで16日間しかなく、「史上最短の決戦」と謡われました。実際の事務を手がける我々地方自治体では、解散の前から、投票所の確保や必要物品の確認など、急ピッチで作業を進め、本市においては、一部の投票所でプレハブを設置するなど、通常とは異なる投票環境となりましたが、おかげを持ちまして、大きなトラブル等もなく、何とか選挙事務を執行することができたところです。市の選挙管理委員会委員をはじめ、投票管理者、立会人の方々など、急な対応のなか、また、投票日当日は積雪もあり、寒さが大変厳しいなか、お力添えをいただきました。
関係する皆さまに、お礼を申し上げます。
選挙の結果につきましては、すでに、新聞やテレビなど報道されておりますとおり、高市政権が信任を得た形となりました。高市総理におかれましては、歴代最長の長きに渡り総務大臣を務められるなど、地方行政にも極めて精通され、これまでも地方に対し御尽力いただいております。
今後も、市町村の声を十分に反映した政策を推し進めていただけることを、一自治体の首長として、強く期待しております。
一方、私自身について申し上げますと、本年、4月22日の任期満了をもちまして、山武市長の職を退く決意をいたしました。
顧みますと、平成30年の山武市長選挙において、市民の皆様からの負託を受け、その後、市政の舵取りを担わせていただきましたが、これまでの2期8年は激動の連続であり、心の休まるときはございませんでした。令和元年房総半島台風による大きな被害や、新型コロナウイルス感染症のまん延など、かつて経験したことのない困難に向き合い、市民生活も大きな影響を受けましたが、そのような厳しい局面でも、市民の皆さまが健やかに暮らせることを 念頭に、目の前の課題を一つひとつ解決しながら市政運営に臨んできました。その過程では、市民の皆様の温かいご支援と、議員各位のご理解、そして、職員の献身的な支えがあったからこそ、ここまで来られたものと考えております。この場を借りて、心から感謝申し上げます。
市長への就任以来、「全ての施策を人口減少対策に繋げる」という強い信念のもと、私は自分なりにキーワードを定め、市政運営を進めてまいりました。1期目の4年間は「防災」、「環境」、「健康」。
そして、2期目は、この3つに、「子育て」、「教育」、「まちづくり」を加え、これらの考えを、市の最上位計画である山武市総合計画に落とし込み、市の進むべき方向性を明確にした上で、スピード感と実効性を重視した市政運営に取り組んでまいりました。
道半ばの取組みもありますが、次の代へと引き継ぐべき基盤は、築くことができたものと受け止めております。
そして、来たるべき令和8年度は、第3次山武市総合計画の最終年度となります。このため、今議会に提出します令和8年度予算案は、計画に掲げた目標を達成するための「総仕上げ」として、総合計画成果志向型予算編成の考え方を継続し、
一般会計で246億4千万円の通年型予算を計上し、各種事業の着実な推進を図ることといたしました。
また一方で、総合計画を着実に推し進めるとともに、行財政改革等、本市が直面している行政課題への対応を図ることなどを目的として、本年4月に、市役所組織の改編を予定しております。この改編により、行政サービスの質をより向上させ、多様なニーズに迅速かつ適確に応えられる組織体制を整えることを目指してまいります。
加えまして、本市が進める各種事業を着実に推進していくためには、市の職員一人ひとりが、能力を十分に発揮できる働き方と、それを支える環境を整備することも必要だと考えております。少子高齢化や社会情勢の変化が進む中、限られた人員で、質の高いサービスを提供していくためには、職員の心理的安全性を担保するとともに、 働きやすい職場環境を整え、組織力の向上を図る必要があると考えており、このための関係条例も、今議会に提出いたします。
組織の仕組みをしっかり整えることと、そこで働く職員一人ひとりを守ること。この二つを車の両輪として、市政運営の基盤を、より強固なものにし、市制施行20周年を迎える本市行政の、さらなる推進に繋げてまいりたいと考えております。
議員各位におかれましては、これら条例の趣旨をご理解賜り、ご賛同くださいますようお願い申し上げまして、私の施政方針とさせていただきます。