文化財・歴史

稲荷神社の神楽

稲荷神社の神楽

 稲荷神社の創建は、平城天皇の大同2年(807)と伝えられています。祭神には、穀物の神、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)が祀られています。
 社殿は、しし宮も立派だった稲荷神社は、明治30年、暴徒によって消失し、このとき神楽の奉納も途絶えましたが、やがて再建とともに復活しました。 しかし、昭和38から51年の間は再度中断。52年より現在と同様の12座が奉納されるようになりました。例祭は「初午祭」と呼ばれ、初午の日に五穀豊穣を祈願して神楽が行われていたものを、現在では3月の第2土曜日に奉納しています。
 また、明治の初めごろまでは、勇壮な神輿の浜下り例祭が7年ごとに行われ、近郷近在の多くの参詣人で賑わっていました。

奉納神楽

奉納神楽 一覧
第一座 「翁の舞」
神主が大幣を捧げ持ち四方を浄める舞。
第二座 「猿田彦の舞」
猿田彦が刀を振るいながら四隅を浄めていく舞。
第三座 「三方荒神」
荒神様が棒を持ち、この棒で舞台をたたきながら祈願する舞。
第四座 「田うないの舞」
農夫と女に化けた狐の争いを神様が助ける舞。
第五座 「みこ舞」
頭に冠をつけ、緋の袴に白装束の姿で舞う二人のみこの舞。
第六座 「種まき」
仕事着姿で田うないをしてから種をまく舞。
第七座 「八幡の舞」
東に向かって謡をしながら矢を射り、適を払いのける勇壮な舞。
第八座 「恵比寿の舞」
ひょっとこと恵比寿様が酒盛りをして釣りを楽しむ舞。
第九座 「庭掃き」
神様の使いの庭掃きを、鬼がじゃまをし、これを神様が助ける舞。
第十座 「三韓の舞」
神功皇后と竹内宿、及びひょっとこによるお産の舞。
第十一座 「岩戸の舞」
天岩戸に関わる神話の舞。
第十二座 「〆切り」
素戔鳴尊が八岐大蛇を退治する舞。

所在地 : 山武市松尾町本柏
指定日 : 1996年4月15日

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