SAMMU MAGAZINE 2025 Vol.5
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だろうか。それは、自分たちが追い求めてきた「カラダにいい食材」を使った料理に他ならない。こうして岡さんの次なる探求は、料理に欠かせない玉子を見据えた、養鶏にまで広がることとなった。ちょうどその頃、農地のソーラーシェアリングの法改正が施行され、農地の太陽光パネルの設置が可能となった。パネル下の雑草を鶏に食べてもらえば、パネル下を利用した農業と養鶏のコラボが実現するのではではないか。そう思い、太陽光発電システムの導入に踏み切った。スローガンは「養鶏とソーラー」。それからは、餌を含めた飼育環境改善に2年の歳月をかけ、岡さんが望む〝昔ながらの養鶏〟を実現させた。栄養価の高い鶏肉と、カラダにいい卵を生む鶏を「太陽の香りがする鶏」と岡さんは呼んでいる。ランチの最後に、ぜひ食べて欲しいと「チキンカレー」を出してくれた。岡さんが「胃薬のようなカレー」と呼ぶそのカレーは、勿論、「太陽の香りがする鶏」を使ったカレーだ。ひと口食べただけで、ほっこりした気持ちに包まれた。作物を育て、鶏を育て、今やエネル16約220坪の太陽光パネルの下で様々な農作物が作られている風景は圧巻だ

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