亀足集

印刷用ページを表示する 掲載日:2012年3月1日

亀足集 

 富田村の名主大高善兵衛秀実(俳号 亀足)が参加した松露庵烏明ら評の月次句合や俳諧の点句帖で、保存する際に「亀足集」と一括して仮題した安永から寛政年間のもの、60冊である。

 亀足は大高家61代当主といわれており、「子育て善兵衛」として知られる、64代秀知の大叔父になる人物である。
 俳聖とされた芭蕉によって元禄期に確立された俳諧は芭蕉没後、都市を中心に点取俳諧が流行し、大衆化とともに俗化し低迷の途をたどることになった。このような俳諧が再び文芸性を取戻し、隆盛に赴くのが天明期とされ、「中興俳諧」と称されている。その中興俳諧の代表的担い手が「西の蕪村、東の白雄」と並び称される加舎白雄である。そのような白雄の師が長南町出身の白井鳥酔であるが、鳥酔、白雄師弟の足跡は山武地域に多く、その門下も多数育成された。大高亀足もそうした鳥酔系俳人の一人である。
 なお、亀足は鳥酔の門人烏明の編集した「俳諧故人五百題」(天明4年)にも協力し、その跋文を書いている。

所在地 : 山武市富田
指定日 : 2002年3月25日