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青い目の人形(日米「友情の人形」)

印刷用ページを表示する 掲載日:2012年3月1日

青い目の人形(日米「友情の人形」) 

 昭和2年(1927年)春、シドニー・ルイス・ギューリックたちが組織している「世界児童親善会」から、「日本国際児童親善会」(会長渋沢栄一)に12,739体の人形が託され、日本の小学校・幼稚園・図書館に配布された。アメリカの子供たちから、雛祭りを祝う日本の子供たちへ贈られた「友情の人形」(Dolls Of Friendship)の中の一体が、成東小学校所蔵の「アリス・プレーブル」という名前の人形である。
 大正14年(1925年)の日本移民を締め出す「新移民法」の成立をめぐって、日米間の国民感情が悪化したのを憂えて、子供同士の「人形交流」を契機として、将来の日米の親善友好を育てたいとの、ギューリック等の念願と努力が実ったものである。
 日本では、「親善の人形」と称し、また通称「青い目の人形」と呼んで歓迎した。そしてこの人形使節の答礼に、58体の高級人形が、クリスマスまでにアメリカに贈られた。
 しかし太平洋戦争のさなかに、この「友情の人形」は「敵国の人形」として廃棄処分されたものが多く、現存している人形は全国で300体あまりにすぎない。県内では214体中10体、山武市では成東小学校だけが保有している。
 高さ僅かに40センチメートルの、「青い目の友情の人形」には、日米「親善と敵対」の時代史が秘められているのである。

所在地 : 山武市成東
指定日 : 1987年3月5日