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所信表明(平成26年市議会第2回定例会)

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年6月9日

 4月20日に行われました「山武市議会議員補欠選挙」において、今関恒議員、林善和議員
の両名が見事当選を果たされました。心からお祝い申し上げますと共に、ご活躍をご期待
申し上げます。
 また、私事でございますが、議会の皆様のお力添えを頂き、3期目の市政を担当させて
いただけます事に感謝申し上げます。今議会は改選後の最初の定例会ですので、少しお
時間をいただき、所信の一端を述べたいと思います。
 
 最初に地方自治に関する基本的な姿勢を申し上げます。地方自治の主人公は市民です。
そして「市民一人ひとりには信頼に足りる判断の能力が備わっている」と考えるのが民主
主義の基本です。従って最終的な判断とその判断の結果責任は市民に帰することになり
ます。この事は「最終的な判断は市民に委ねれば良い」という私の態度に繋がって参ります。 
 一方この判断能力は無条件に発揮されるものではなく。一定の環境が整って初めて発揮
されるものです。そしてその環境が保証される最低の条件は「知識」と「情報」と考えています。
積極的な情報の公開、教育施策の重視はこのような市民自治の尊重の帰結と言えます。
 さらにこの数年、地方分権改革が進み、機関委任事務が廃止されました。言わば「国の
行うべき事務を手足となって国の指令通りに行う」立場から「対等の契約関係において自ら
の判断を伴いながら業務を遂行する」立場になりました。この事は地方の自治権の拡大を
意味するものですが、実効ある分権を進めるには「十分な自治能力」を獲得する事が必要
です。私たち行政にたずさわるものは勿論、市民一人ひとりの自治への自覚が求められま
す。山武市の向かうべき未来の都市像「独立都市さんむ」の実現に向けた基本姿勢として
申し上げました。
 
 次に議会に関して触れたいと思います。山武市議会は平成18年3月の合併以来、「山武市
の統一」の実現という一貫した方向性を示していただきました。会派としては地域会派を形成
しながらも、微塵も地域エゴを主張する事無く、行政と一体となってあらゆる段階に於いて
「統合」を主導していただいたと理解し、感謝申し上げます。これはまさしく二元代表制の地方
自治に於いて「車輪の両輪」と表現される協調関係のお手本だと思っています。学者先生の
中に、地方議会に「野党的な役割」を期待する論調が見られますが、対立を求める議論から
は対立ばかりが生じているのが現実です。「互いの尊重と理解」を基本に建設的な議論を通
じて、両輪の方向性をしっかりと揃えて前進したいと考えます。
 また市議会には従来からの行政のチェック機能のほか、市民の代表として独自の役割が
期待されています。一つは市民に近いお立場からの政策提案です。さらには地方分権後の
立法的機能が地方自治をダイナミックに動かす事に繋がると期待しています。山武市議会の
発展にご期待を申し上げます。
 
 平成の大合併は日本社会が発展期を過ぎて、停滞する中、経済や人口の縮小を見通した
上での必然的な政策であったととらえています。この事は、これから合併による弊害の解消
に向けた部分的な修正は在るとしても、大筋においては後戻り出来ないものと認識します。
人口減少に伴う経済の縮小は必然的に様々な環境変化をもたらす事がほぼ予定されてい
ます。従って将来において希望的観測や精神論では対応できない現実の受け入れを強制
されることも視野に入れなければなりません。「後世に付けを残す」施策は慎むべきである
と考え、引き続いて慎重な財政運営を行っていきます。行政サービスの守備範囲も必ず整
理整頓される時期が来る、つまり「行政サービスの見直しを迫られる局面が必ず来る」事を
認識しておくことも必要です。守りを固めた上で、環境の変化に積極的な対応を図り、発展
的な施策を展開していきたいと考えます。その意味では、「資源の集中、全体施策から局所
施策へ、ハード事業からソフト事業へ」というような変化が求められます。
 
 このような動きは市民協働にも影響を与える事になります。将来的に行政の守備範囲が
縮小することは民間の守備範囲の拡大を期待する事にも繋がります。民の得意な分野は
出来るだけ民営化が進み、協働の主体が官から民に移行する、という動きが求められます。
山武市はこれらの環境変化に対応できる市民が育つよう、市民協働、市民自治の施策に
力を入れて参ります。
 
 本来、行政の基本は継続です。継続の中で機敏に環境変化に対応する事が求められま
す。その継続を担保する「後期基本計画」の、政策1 暮らしを支える快適なまちづくり、
政策2 住みやすい環境と安全なまちづくり、政策3 にぎわい豊かな暮らしを創出するまち
づくり、政策4 誰もが生きがいをもって安心して暮らせるまちづくり、政策5 生涯を通じて
人と人とがふれあい共に学びあえるまちづくり、政策6 市民と行政が協働してつくるまち
づくりに掲げる数々の事業を、年度毎にローリングさせ、確実に取り組んでいきます。更に、
横串的な政策コンセプトとしてのシティセールス、防災復興に加えて6年後の東京オリンピック
への積極的な姿勢、グローバル化への対応を加え、限られた資源の配分を再調整して参り
ます。
 
 合併後のハード的な地域整備としては、成東駅南側整備、松尾の賑わい空間創出事業
と蓮沼タワーの建設で一つの区切りを迎えます。その後はソフト事業を充実することが求め
られます。それぞれの地域で地域の重点課題を地域の皆さんの協力を得て、活性化に取り
組んで参ります。
 
 今回の選挙公約で「存続、建て替え」を掲げたさんむ医療センターにつきましては、いずれ
必要となる「老朽化した病院の建て替え」を検討する組織を“年内”には立ち上げて、具体的
な計画を作って参ります。
 病院の存続には、市内が団結して「存続させる」という強い意志を持つことが大切だと思っ
ています。
 
 以上、これからの4年間の市政運営の基本的な考えを申し上げました。議員の皆様方の
ご理解ご協力をお願い申し上げますと共に、山武市議会のご発展をご期待申し上げます。
 
 
 

                                         平成26年6月5日