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施政方針(平成24年市議会第1回定例会)

印刷用ページを表示する 掲載日:2012年11月2日

 東日本大震災を受けて、平成23年度は、震災被害からの復旧に明け暮れた年度でございました。
千葉県において、最大面積の水田冠水被害を受け、1名の人命が失われました。
 地域といたしましても、戦後、最大の被害であり、建物被害も1,000棟に及びました。被災された市民
の皆様には、苦難の年であったと、心からお見舞いを申し上げます。


 避難所に充てられた教育施設等の耐震化が、既に完了していただいたことや、非常事態の中での
補正予算並びに平成23年度予算の成立に、議会の積極的なご支援をいただき、他地域に先駆けて、
迅速な復旧作業に入れましたことは、執行部といたしましては、大変ありがたく感謝申し上げます。


 このたびの災害は、戦後の荒廃から立ち上がり、経済効率中心の価値観に転換して、世界に冠たる
経済大国に発展した我が国が、昇る日は必ず傾き、やがて沈むという自然の摂理に社会もまた従うこ
とに思い至らずに、家族や地域社会を破壊しながら、ひたすら繁栄を追い求めてきた戦後日本社会の
あり方への最大の警告であるように思われます。繁栄の20世紀後半が終わり、苦難の21世紀がここか
ら始まる時代の転換点であろうと心に戒めています。
 しかしながら、地域社会も、私たちも生きている限りは、その歩みを止めるわけにはいきませんし、未
来に生きる子孫のために、できる限りの努力をもって前進しなければなりません。


 日本という国の今という時代の持つ意味を正しく認識し、さまざまな困難、なかんずく世界の人口が増
加する中での人口減少社会、日本、東アジア経済の拡大と日本経済の競争力低下、化石エネルギー
が枯渇に近づく中での原子力発電の停止、国政の機能不全など、ファンダメンタルな問題、根源的とも
いえる困難をしっかりと理解し、率直に受け入れる中で、新しい地域社会の創造を目指していかなけれ
ばならないと考えます。


 平成24年は、基本構想の後期計画と併せて、山武市災害復旧・復興計画を推進する年度となります。
この復旧・復興計画では、災害に強いまちをつくるとともに、今回の地震、津波の教訓を後世に伝えて
いく必要がございます。私はこの計画を100年計画の第1期と考えます。災害への備えも、避難と減災と
いう自然に対する謙虚な態度が織り込まれ、日本人の伝統的な自然観が復活したようにも思えます。


 一方、平成24年度は、本庁舎の増築、なるとうこども園、緊急しらはたこども園などの建設があり、プ
ロジェクトの1つであります、成東駅南側駅前広場の整備にも着手いたします。行政集中、コミュニティ
分散のまちづくり、子育て支援のまちづくりを通じて、暮らしやすい、誰もがしあわせを実感できるまちを
目指してまいります。


 これらの施策を推進するための財源につきましては、経済不況から税収の落ち込みが避けられず、
将来にわたって深刻な影響が懸念されます。まちづくりの根幹として、市税の確保には、全市的な意識
の改革が必要と考えますので、宣言文を作成して、全市民に訴えてまいりたいと思います。



                                                   平成24年2月22日