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イノシシの生態と対策

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年2月17日

特徴

生態

 イノシシは体重約60から80kg程度になり、生後1年半で性成熟に達します。出産は年1回、分娩のピークは5から6月ごろで、平均4から5頭出産します。
 生活の場としては、耕作放棄地や林縁部など身を潜められる場所を好みます。

行動と食性

 障害物に対しては下をくぐり抜けようとする傾向が強く、20cmの隙間があればくぐり抜けてしまいます。その一方、1m以上の高さの柵を助走なしで跳び越えてしまいます。
 嗅覚は優れ、エサの探索行動の重要な情報源です。視力は良くないと思われますが、直接見ようとする行動から、視覚情報も有効に利用しています。
 また、長期に及ぶ記憶能力を持ち、侵入に成功した仲間の行動を模倣するなど、学習能力が高い動物です。
 イノシシは雑食性で、農作物のほか、昆虫やミミズ、ネズミ等の小動物もエサとしています。

被害

 最大の被害は乳熟期以降の水稲で、穂の食害の他にも踏み荒らしとヌタウチによってイネを倒伏させます。また、イモ類の収穫直前の被害も多く発生します。
 畑や水田畦畔などでは、ミミズや昆虫の幼虫を探すために掘り荒らします。

対策

 トタン、ネット、金網、ワイヤー式電気柵などの設置が一般的です。ただし、どの対策も完璧に防げるものではなく一長一短があります。
 トタン柵は持ち上げられたり、飛び越されたりしないよう隙間をなくし、高さを十分確保して設置します。
 ネットはくぐり抜けられたり、食い破られたりしますので、足が絡むように柵の上部から地面へ斜めに張るのが効果的です。
 金網はつなぎ目部分や角が弱点となるため、固定をしっかりと行います。
 電気柵は地形に合わせて設置し、草の接触による電圧の低下や切線などが起こらぬよう、定期的に管理します。
 臭いや音といった忌避効果を狙った対策は、学習されてしまうので効果は持続しません。
 せっかく農地を柵で囲っても、柵の外にエサとなるようなものがあれば、イノシシを呼び集め、餌付けしているのと同じです。集落や周辺農地にエサとなるものが残っていないか点検も忘れないようにしましょう。

現場で役立つ被害対策

 イノシシは警戒心が強い動物です。草刈りで農地周辺の見通しを良くし、隠れ場所をできるだけなくすことで、簡単な柵でも設置効果は確実に向上します。
 イノシシは個体間の縄張り性が低いため、一度でも侵入された農地には次々とイノシシが現れ、被害が拡大しやすくなるので、侵入防止柵の設置等の対策が必要です。
 イノシシは高い身体能力を持っています。柵は十分な強度を確保の上設置してください。